昭和41(1966)年、ビートルズが来日して、コント55号が生まれた!
今からちょっきり50年前、日本のお笑いシーンを根本から変えてしまう一組のコンビが誕生しました。
それまでの、テレビ画面のワクの中にちんまりとおさまって、一本のマイクに向かってしゃべるスタイルを
すべてぶち壊す「革命的」お笑いが出現したのです。
どんなに広いステージでも隅から隅まで走り回り、マイクに声が乗らなくてもお構いなし。
そのアナーキーなまでのパワフルさに、見る人たちは爆笑につぐ大爆笑!
笑い疲れても、まだ二人は次々にパンチを繰り出し、笑いをやめるのを許してはくれなかった!
彼らの名前は「コント55号」。
浅草の売れない芸人だった二人が、どのように出会い、舞台上で闘って別れ、やがて再会して
昭和40年代を突っ走った超人気お笑いタレントになっていったか?
それを追ったのが、『小説・コント55号』です。
そして、ただ上昇期の二人のみでなく、『改訂版』においては、「二郎さん」こと坂上二郎が脳梗塞で倒れた後、
「欽ちゃん」こと萩本欽一の厳しいが温かい励ましによって、最後の舞台共演を果たしたエピソードも加えてあります。
私生活では決して仲がいいとはいえなかった二人。しかし、舞台上にあっては「かけがえのない同志」だった二人。
50年の年月を超えて、その強烈なエネルギーを、改めて感じてください。
11月上旬発売
『改訂版 小説・コント55号』
山中伊知郎・著(山中企画・刊)
定価1200+税